きっかけから〜今

〜EWIとの出会い〜

音楽大学でクラシックを勉強していた私がEWIを知ったのは大学を卒業してキングレコードからデビューした後の多分2010か2011年くらいの時でした。

SAX&BRASSマガジンのイベントに出演した時、同じく出演していた伊東たけしさんのステージで使用されていたのがEWI! 恥ずかしながら、それまで宝島やOmens of loveなどの楽曲も吹奏楽曲だと思っていた私には衝撃的なカッコイイ楽器でした。


〜EWIを始めることに〜

クラリネットアンサンブルでデビューさせてもらい、さぁこれから!という時期でしたがどうしても垢抜けない地味さに悩んでいた私。クラリネットってとても暖かく癒しの音色なのでクラシック等、純粋にアンサンブルをするのにはとても適した楽器なのですが、派手なこともやってみたかった。当時所属していた事務所の社長がカ◯◯ペアの事務所をやっていた時期があったので最初EWIには難色を示していたのですが(Tさんへのライバル視という意味で笑)イベント会場でAKAIのブースを見つけ社長を引っ張ってすぐに試奏しに行きました。

吹いてみて、第一印象は、なんか簡単そう!でした。


〜タンスの肥やし〜

各音域ごとに全部運指が違うクラリネットに比べてEWIはどの音域でも運指が一緒。なんて楽なんだろう!と思いましたが最初につまづいたのがオクターヴローラーの切り替え。

ライブで少し使用したりもしましたが、やっぱ難しいな。と…EWIあるある、1年くらいタンスの肥やしと化すのでした。。。


〜急な再開〜

3枚目のアルバムのリリースが決まり、その中に一曲だけEWIを収録することに。収録曲が決まってからレコーディングまではいつも割とすぐ。1ヶ月なかったような気がする。焦ってEWI引っ張り出して、とにかく練習。説明書も読まず、とにかく練習。キーディレイが出来ることも気づかずとにかく練習。せめて説明書くらい読んでおけば色々近道が出来たのに…無知とは恐ろしいものです。

いざレコーディングをし、完了したタイミングで担当者から曲(カバー)の使用許諾が降りなかったという衝撃の通告。アレンジャーが急いで新しい別曲をアレンジし、徹夜で練習し、またレコーディングへ。


〜好きになる〜

一度一生懸命練習するとそこそこ吹けるようになるもの。(注:そこそこ)

そうなると、練習も楽しくなる。好きになると熱中するタイプ。吹く以外にも浅い知識を深めるためウインドシンセの歴史を調べてまとめたり、シンセサイザーの本を読んで音源の仕組みを理解したり、MIDI検定の本を一つ一つ用語を調べながら読んで覚えたり、EWIの運指のパターンを書き出してみたり。でもそれをやったから今、自信を持ってレッスンやセミナーのお仕事も引き受けられる。趣味でEWIが好きな人はそっちの知識に長けている方もものすごく多いんです。うわべで発言したくないな。ていうところも勉強面では原動力。

〜今〜

EWIを好きになって演奏活動やオリジナル曲の作曲をはじめとし、EWIのアルバムリリース・曲集を出版、AKAIさんとエンドース契約を結ぶことに。契約って形ができると急に芽生える責任感。笑

メインでEWIを演奏するユニットはヴァイオリニスト天野恵とのユニット「愛恵」。

レッスンではトート音楽院読売カルチャーa-note+でも定期レッスンを行なっています。

Megumi Wakabayashi Official Website

クラリネット・EWI・オカリナ奏者 若林愛(めぐみ)のページです